2009年8月7日金曜日

雨の中のふたり

夕方の豪雨、すごかったですね。
今日は18:30終業でして、外へ出てみるともの凄い勢いで降ってました。
タイミング良すぎますね。



イレギュラーな時間なので就業者もあまりいなかったのですが、
エレベーターで他のフロアの女性と一緒になりました。
面識はありません。

エレベーターを降りて出口まで行くと
あまりの豪雨に二人とも立ち尽くしたわけですが、
女性は意を決して傘を広げ出て行きました。

ぼくはと言えば少し弱まるまで待つか
このまま濡れるのを覚悟で駅へ向かうか
アスファルトを打ち付ける雨を見ながら考えてたわけです。
傘はあったけど役に立たない程の降り方でしたから。

と、何を思ったか先ほどの女性が戻ってきました。
稲光と豪雨に恐くなったようでした。

無視するのも不自然なので声をかけます。

「すごい雨ですね。」

「ほんとですね。」

「…」

「…」

いたたまれなくなったわけではないですよ。
ぼくは意を決して傘を広げました。

「もうどうせ帰るだけだからお先に失礼しますね。」

当然相手は「おつかれさまでした」って言って
ぼくだけ歩き出す光景を想像するじゃないですか?
ところが女性はこう言いました。

「え!じゃあ、わたしも一緒に行っていいですか?」

w(゚o゚)w オオー!

な、なんで!?

まぁ、ダメとも言えないので初対面の二人は駅へ向かったのです。
聞くとホントに恐かったみたいです。
雷もすごかったし雨の勢いもハンパじゃなかったですから。

ずぶ濡れになりながらも駅までたどり着きました。
改札手前で我にかえったのでしょうか、彼女は
「どうもありがとうございました」と言ってぼくを見送ったのです。


夏の夕立、頼れる男の物語でした。


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